源氏物語読書メモ

桐壺帝―桐壺の更衣―藤壺.....母親に似ている人として紹介された義母に理想の女性像を投影する。元服と同時に結婚して葵上を得た後も ずっとそれは続く。最終的には、男女の関係になり、一人の男児を生み出す。父親の子として、扱わなくてはならないところに悲劇が始まるのだが、藤壺の苦しみをよそに光源氏の気持ちは変わらない。次つぎと、女性と関係を持つのも、この「道ならぬ恋]が、根本原因ではないかと思う。いずれにしても、父親の改築した母の実家に義母を妻にして一緒に住みたいなどと真剣に考える彼の若い情熱は、一途な故に極めて危険である。