源氏物語ー与謝野晶子訳

比較的読みやすい。訳語が上品で安心してよめる。光源氏の物語と読むのか、紫式部の自己実現の物語として読むのかなど,いろいろな読み方が可能だと思う。桐壺の更衣の運命と、彼女を取り巻く様々な女性群像、五月雨の日の女性論といったあたりから関心を持って読み始めるのだけれども、須磨にたどり着く前に膨大な情報に圧倒されて疲労困憊、意欲の減退といった事を繰り返している。単なる通読で、自分の深い所にしみいるような読み方はできず、かえってイライラするといった有様だ。何とかしなきゃと思いつつも、ついつい、日常の目先の事に追われて後回しになる。こんどこそ、、、、。もうあまり時間がないのだから。